世界を見る目

 無事、2つの授業を終えて、夜10時半ごろ帰宅。実は、昨日のエントリーを書いたあと、寝ながら少し、さらに朝起きてから準備をしながらずーっと考えていて予定していた授業内容を急遽変えることにしました。ワークショップをするつもりで、固定式の机の教室で無理矢理やってみようと思っていたのですが(ほかに100人以上いるクラスに対応した移動式の机・椅子のある教室がなかったためですが)、やっぱり不便だよなぁと思い、無理にそんな状態でしても仕方がないだろうと思ったわけで。実はずっと悩んでいたんですが、今週頭の時点でほかの授業をやりながら(同じ教室を使うので)ざっとシュミレーションをして、個人的にゴーサインを出していたんですね。でも夜から朝にかけて考えてみて、やっぱりちょっと無理がありそう。ただでさえ100人以上の学生がいるクラスでもあるので「やめておこう」という判断に。

 問題は、ひと通りワークショップの準備をしていたものをキャンセルするとなると、新たに別の準備をしないといけないこと。とりあえず急いで準備して予定より早めの出発で行きのバス・電車中に考え、ついてからの準備時間配分も練り上げ、なんとか準備完了。このあたりはNGO時代に鍛えられたもので、急な予定変更も何とかなるものです。

 国際協力についての授業だったわけですが、急遽考えたのが「世界/地球の抱える問題を数字で見てみよう」というもの。前の授業でビデオを見てもらって個別具体的な事例について入門的に国際協力アクターに注目して見てもらっていたんですが、今度は広く様々な問題を「数字」を切り口に見てみようというものにしたわけです。以前作っていた資料をレイアウトや表現方法を少し変えてプリント4枚を1時間で作成して開始15分まえに準備完了。うーん、ぎりぎりでした!

 終わってあと、出席カードをざっと見てみると、お世辞部分を差し引いても、こちらの思惑通り、単純化されてしまうけれども世界のある種の具体性を感じてもらうことができたようでホッと一安心。100人村の文章も少し使いながら、様々な地球上の問題について思いを巡らせ、感じ、考えてもらえたようです。

 うちの大学のいいところは、ほとんどの教室のAV設備が充実しているところで、今日もふと思い立ってネット上の情報を突然見せたり、ネットでみることのできる映像・動画などもサッと見てもらうことができます。これはすごい便利で、おそらく単に話を聞いたりする以上に、印象的な部分があるんじゃないかなぁと思います。しかも、急に思い立ってページを表示するので、どうやって情報にたどり着くか?も逐一見て知ることもできますし(笑。でも実際、感想に「自分でももう一度見て見ようと思います」と書いてくれる学生もちらほら)。

 前回もそうですが、世界・地球上のさまざまな問題を知れば知るほど、学生たちは自分たちがいかに恵まれていて、幸せなのかを知るとともに、「なんか『仕組み』がおかしいよねぇ」と率直な感想をくれます。具体的にはまだまだよくはわからないけれど、そのおかしな「仕組み」についてこれから掘り下げられるような内容を作り上げなければいけません。がんばろう。

 …とがんばるのはもちろんGW。実は明後日の日曜日にいよいよ引っ越しします。といっても10kmほど東に行くだけなんですが、すこしドタバタするでしょう。電話もつながるのが1週間後だし、ネットもそれよりさらに遅い開通になると思います。一応、別の方法で遅い回線でつなげて凌ぐつもりですが、更新が滞ってしまうかもしれません。そのときはご容赦ください。

 新年度が始まって1ヶ月弱。まだまだ落ち着くまでには行かないようですが、引っ越しが終わっても1週間あるGW。別に何をする予定もないので、部屋の片付けをしつつ、授業の準備を少しずつしたいなぁとは思ってます。もちろん、休みながら。