先週の授業(7/8-11)

 本当に暑くなりました。その暑さとともに春学期の授業も残り僅かになってきましたよ!!夏休みはもうすぐ…ということはテストももうすぐ…。

7月8日(火)
1限 国際協力論I(11回目)…残り4回となったこの授業も後半の山場。国際協力といえばこれ、といってもおかしくないくらいの規模でおこなわれているODA(政府開発援助)がこれからのこりのテーマです。今回は、ODAの全体像について概念や考え方、特徴などについてまとめてお話ししました。以前も簡単に話をしたことがあるので少しはわかりやすかったでしょうか。次回は日本のODAについてまず歴史的経緯としくみを学びましょう。

2限 基礎演習[2年生](11回目)…テキストの輪読。今回のテーマは紙をめぐる環境問題とストリートチルドレンがテーマ。前者は僕たちの生活のなかでももはや必需品となっているばかりではなく、結構気軽に利用しているものがテーマでしたが、その背後にあるさまざまな問題はより僕らに身近に考えることができるきっかけを作ってくれただろうと思います。後者は逆になかなかイメージしにくい部分ですが、それでもそうした想像力をはぐくむことは、全てを体験することができない国際協力の分野においては大切なことだと思います。

4限 国際社会論[非常勤](11回目)…最初に皆さんからもらった質問についてざっと20近く手短になりましたがお答えして、NGOの具体的な活動内容について環境問題をテーマに話をしました。環境NGOというのは案外皆さんにとってはわかりやすかったようですね。環境というもののとらえ方の変化とともにNGOの活動内容も少しずつ変わっていっている様子が伝わっていればいいなと思います。


7月10日(木)
3限 NGO論I(12回目)…今回からNGOの活動の方法による分類を通してNGOについて話をしました。これまでの世界各国、そして日本のNGOについて、活動拠点から様々な活動を紹介してきましたが、今回から最後まではその活動方法によるNGOの種類をお伝えします。今回は、その導入部分として、NGOの活動方法にはどのようなものがあるか?ということを、たとえ話を例にしてお話ししました。感想を読ませてもらう限り、かなり皆さんいろいろと考えるきっかけを持ってもらったようで一安心でした。次回は、その後にお話しした緊急援助のNGOの活動についてさらに詳しくお話しした後、同じく途上国の現場で活動するNGOの活動の方法についてお話しする予定です。

5限 卒業研究[4年生](12回目)…皆さんが徐々にまとめ上げつつある卒業研究のテーマおよび章立て(節立て)と参考資料の整理について続きの作業を行ってもらいました。資料がまだ十分でない人には図書館に足を運んでもらったりしましたが、授業時間以外にも少しずつでもいいので就活の合間などにでも個々人で進めておいてくださいね。

7限 国際協力論II(12回目)…国際協力の活動分野について、今回は医療・保健をテーマに話をしました。ミレニアム開発目標をひとつの土台として、その中で3つの目標として掲げられているこの分野において、これまで国際協力はどのような活動・取り組みをしてきたのか?が具体的な内容でした。全部を取り上げることはもちろん難しいので、その中でも重要な2つの取り組みについて話をしましたが、しっかり整理して頭に入れておいてくださいね。あ、固有名詞は後からでいいので、まずは全体像を整理して!


7月11日(金)
5限 国際協力実践論I(13回目)…残り2回で、来週はまとめのお話をするので、実質今回が内容的には最終回でした。最後は何をしようかと考えていたのですが、この授業の最初がワークショップでスタートしたので、最後もワークショップにしようと思って、食糧問題について考えるワークショップを行いました。少し時間が足りずに尻すぼみになってしまった部分がありますが、そこは次回最終回で改めてまとめてお伝えしますね。それにしてもみんな計算が遅いですよ!!(笑)

6限 専門演習[3年生](13回目)…テキストの輪読。今回は援助によって生み出された債務(借金)を返済しなかった過去の経緯とそのしくみについて学びましたね。借りたものは返さなければならない!というのは確かにその通りなのですが、それでも国際社会のしくみのなかでいつの間にやら置かれてしまった債務者としての途上国の立場から考えてみると、債務を帳消しにすることによる利点もあることがわかってきました。そのなかで歴史的に見ると債務は帳消しにされたことや放棄してしまったことはあるのかどうか?という具体例を学びました。こうした知識があるかないか?というのは改めて国際社会のできごとを考える上で重要だなあと思いますね。

 それぞれ次回は期末の試験の内容について皆さんにお伝えする予定です。これまでなかなか授業に出られていなかった人も来て話を聞いておく方がいいですよー。いや、ほんとに!