先週の授業の報告(6/17-20)

 ちょっとずつ恒例になってきましたが、先週の授業内容について書きます。

6月17日(火)
1限 国際協力論I(8回目)…理論と歴史についての4回目。改めて一通り通して戦後の国際協力・開発の変容について話をしたあと、80年代終わりから90年代にかけての国際社会の変容について話をしました。環境問題に代表されるような地球規模問題群(グローバルイシュー)というものの登場とその内容についてまとめ、そうしたなかで生まれてきた新たな国際協力・開発の取り組みについてのさわりを話しました。

2限 基礎演習[2年ゼミ](8回目)…もちろんテキストの輪読。必要な医療を受けることができない途上国の現実がどこから生み出されたのか?ということを考える文章と、世界各地の人々との出会いが生み出す世界の変化について考えるものが題材でした。前者は多少難しいところもあったかもしれませんが、これからまだまだいろいろと学んでいくところですから、少しずつ「世界のしくみ」について考え行く出発点にしてください。後者は皆さん体感的にもよく分かっていることかもしれませんね。人と出会い、交流を深めることで生まれる世界への認識や理解というものが改めて大切だと考えるための良い教材でした。

4限 国際社会論[非常勤](8回目)…NGOの活動の種類の2回目。今回はフィールド型のNGOについて前回に続いて話をしました。前回も書きましたが、やはりNGO活動で一番イメージしやすいのがフィールド型の活動ですが、フィールド型といっても様々な活動があることをあらためて考えてもらえるきっかけになっていればいいですね。次回はより具体的な事例を紹介し、アドボカシー型のNGOの活動を紹介します。


6月19日(木)
3限 NGO論II(9回目)…今回は授業中に下調べした課題をレポートにまとめてもらいました。蒸し暑かったですが、なかなか力作も多いようです。楽しみに読みますね。

5限 卒業研究[4年ゼミ](9回目)…学生がそれぞれ卒業研究に向けた作業を行う時間として設定している2回目でした。いい具合に進んでいるでしょうか。必要に応じて、この時間以外でも質問があれば言ってくださいね。

7限 国際協力論II(9回目)…こちらも前回に伝えたように授業内レポート執筆の時間でした。図表なども交えていろいろと調べてきたことを合わせて書いてくれているようです。こちらも楽しみに読みますね。


6月20日(金)
5限 国際協力実践論I(10回目)…この日は外部ゲストの回。前回の外部講師の際にJICAの職員さんにJICAのNGOとの連携事業についてお話をしていただきました。その中のひとつに草の根技術協力事業というものがありましたが、今回はNGOの側から見たJICAとの連携をテーマにお話ししていただきました。ゲストは東京の国際協力NGOである「地球の友と歩む会(LIFE)」の米山事務局長にお越し頂きました。ODAについて全体的にお話ししていただいたのち、LIFEがインドで行う草の根技術協力事業についてたくさんの写真を交えてお話ししていただきました。学生の皆さんからもいろいろと活発に質問が出て良かったです。次回は改めてこのあたりを簡単に振り返ります。米山事務局長、ありがとうございました。

6限 専門演習[3年ゼミ](10回目)…続けてテキストの輪読です。今回は債務危機に国際社会はどのように対処したか?ということをテーマとして書かれた章でした。少しページ数も多く読んできた皆さんはもちろん、発表者も大変だったと思いますが、それぞれ良くまとめられていたと思いますよ。世界銀行やIMFというブレトンウッズ体制のしくみがどのようなものであるか、またそれらが債務危機にどのような対処法をとってきたかなどを中心とした内容でした。ここは改めてまた振り返ることにもなると思いますので、十分にディスカッションができなかったところも次につなげて考えていきましょう。

 蒸し暑い日が続いていています。冷房が入るまでは授業に集中できないこともあるかもしれませんが、うまく体調管理もしながら授業に臨んでくださいね。

 それでは、また授業で。