先週の授業の報告(7/15-18)

 夏休み前に夏真っ盛りな1週間でしたね。

7月15日(火)
*1限 国際協力論I(12回目)…今週はどの授業でもそうなのですが、最初に期末試験の内容について話しました。用語説明と論述の大問二問です。準備をガツガツ進めておいてくださいね。さて、授業は日本の政府開発援助(ODA)の歴史的な経緯とともに、大きくODAの特徴についてお話ししました。ODAの仕組みとしては改めて次回に詳しく説明しますが、ざっとした仕組みをまずは理解しておいてくださいね。

*2限 基礎演習[2年生](12回目)…今回もテキストの輪読。テーマは国際社会における企業の影響とフェアトレードについて。将来就職を考えるときには「企業」というものがどういうものであるかについて改めて調べる機会があると思いますが、そこでみる企業の姿とはひと味違った生活のなかにどのように影響をしているか、とりわけ途上国と私たちの生活をつなぐ企業の役割について考えることができたかと思います。フェアトレードについては私たちの生活に普通に取り入れていきたい仕組みですよね。公正な貿易という言葉の素敵さの裏腹にそれを徹底することはまたなかなか難しいのも事実なのですが。

*4限 国際社会論[非常勤](12回目)…今回も最初に皆さんからもらった質問についてざっとお答えした後、期末試験の内容についてお伝えしました。持ち込みは不可ですが、予めお伝えしている問題の中から出ますので、しっかり準備してきておいてくださいね。さて授業では、人権問題に取り組むNGOの活動についてお話ししました。人権という言葉は良く耳にするものの、NGOの活動というとなかなかピンと来るものがなかったという人もいるようでした。少しはイメージができたでしょうか?次回はこの続きを簡単に説明したあと、最後のテーマをお話しします。


7月17日(木)
*3限 NGO論I(13回目)…そろそろ終わりが近づいてきましたが、この回は最初にテストの内容について伝えたあと、NGOの活動形態として「開発協力」の活動内容について話をしました。現場に出た活動するNGOのひとつとして、緊急援助NGOと並んでイメージしやすいフィールド型のNGO活動だと思います。その中心的な目的である「エンパワーメント」というものをしっかりと理解し、NGOの活動について把握していってくださいね。次回は最終回!

*5限 卒業演習(13回目)…この回は卒業研究に関するさらなる資料集めや資料の読み込み、そして可能であればある程度の執筆まで夏休みに取り組むことができるように現時点での最終チェックを行いました。みんな結構面白いテーマで多少差はありますが、それぞれ資料の方も手に入れることができているようですね。就活が残っている人や進学試験のある人はそれとの絡みもありますが、夏休み中にがんがんと進めてくださいね。

*7限 国際協力論II(13回目)…こちらも最初に試験の内容について伝えました。難しそうでしょうか?やはりこちらも用語の整理をしっかりしておいて、それを踏まえて大きく全体像を把握してもらえればいいなと思っています。頑張ってください! さて授業では教育をめぐる国際協力活動の現状と考え方についてお話ししました。最近特にテレビなどでも有名人が学校を作る!というようなことをやっていますが、学校を作るということがどういうことなのか?ということを考えることができたかなと思います。確かに学校がないところに学校を作るというのは大切な活動ではあるのですが、それだけでは…というか、それ以前に必要な取り組みもあるということを知ってもらえていればいいなと思います。次回はこちらも最終回です!


7月18日(金)
*5限 国際協力実践論II(最終回)…この回が最後の授業でした。今回が最終回だと言うこともあり、少し目線を変えて、国際協力におけるちょっとした光についてビデオを見てもらいました。ソーシャルネットワークというウェブサービスを用いたKiva.orgの活動について、映像を通じて見てもらいました。多数の人が必ずしもひとつの問題に注力し取り組むだけではなく、ほんの十数人でも途上国のある村や地域で起こっていることに目を向け、またそこに自分が取り組める可能性を見ることができたのではないかな?と思います。JICAやNGOの方の話など、いろいろと今学期は皆さんに聞いてもらいました。来学期はもう少しNGO多めで、僕たちができることを考えたいと思います。良ければ履修してくださいね。今学期参加してくれた人、ありがとう!

*6限 専門演習[3年生](最終回)…こちらも今学期は最終回。いつも通りのほんの輪読ですが、テーマは債務帳消しの是非について。債務をめぐる問題点についてはこれまでも学んできたとおりですが、では帳消しをするという解決策はどのような意味を持っているのか?またそれは必要であるのか?ということがテーマでした。テキストのなかで触れられていた「先進国が途上国に持つ歴史的な債務」という考え方は非常に重要だと思いますし、ひとつのキーポイントだと思います。来学期はこの続きをあと2回やりますが、夏休みに改めてざっとテキストに目を通してもらえるといいなと思います。今学期もお疲れさまでした。来学期はさらに面白いことをやりましょうね。

 テストが近づいてきて、学生の皆さんはせわしない日々がこれからしばらく続くかと思いますが、ひとつひとつ落ち着いて取り組んでいってくださいね。皆さんの答案を僕は楽しみにしていますので!