シンジとボノ、2つの「赤」

 いい天気ながらも、キンっ!と頭の片隅が空気の冷たさに反応してしまう1日。白い雪は舞わなかったけれど、今日は「赤」が舞った。

 ひとつはJ1浦和レッズにとうとう小野伸二復帰。なんだかんだ言ってシンジはあの赤いユニフォームがよく似合う。昔から良く比べられるシンジと中村俊輔で言えば、ずっと俊輔のファンではあるのだけど、やっぱりシンジが帰ってきて、ガッツリとそのプレーが見られると思うとかなり嬉しい。しかも今シーズンから我らがU2のボノが関わっているアフリカのHIV/エイズ、債務、貿易にかんする活動する団体「DATA」が発表した、衣服やシューズなどの新しいブランド「RED」だ。

 この「RED」、世界でも有数のアイコン的ブランドと協力して立ち上げられたもので、REDブランドの製品の売り上げの一部が、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」という世界で大きな問題を引き起こしている疾病と闘うための基金へと寄付されるという。ここには、アメリカン・エキスプレス、GAP、コンバースジョルジオ・アルマーニが関わり、それぞれがREDブランドの製品を作り、その一部を基金へと寄付をする。例えば「アメックスは会費なしの新カードを発行。カード利用額の1%を基金に寄付する。またギャップは新ブランドのTシャツを発売する」のだという(産経新聞)。

 この「RED」は、ウェブサイトで最初から「チャリティではない」と明確に打ち出している。このブランドの下での売り上げの一部をアフリカで流行するエイズ問題に恒常的にあてるための継続的なファンデーションとなるという。そしてこの「RED」自らがアフリカの問題にあたるための資金ではなく、世界基金の資金になるようだ。

 この間のエントリーで、雑誌『ソトコト』周辺による「ロハス(LOHAS)」の商標ビジネスのことを書いたけれど、まったくもって視点が違う。この目的意識の下での具体的アクションによる成果は、しっかり応援すべきものかもしれない。ただ、GAPってスウェットショップの問題はなくなったのかなぁ?