水道橋博士の肖像

 いつも通りに昼前に起きて準備を整えた後、家を出て、道すがら昼食のパンを大濠のイタリアパンのお店「LA SPIGA」で購入。いつも気になりつつ尻込みしていた(何に?)「チキンソテーパニーニ」を購入。あとクロワッサンとかも。これ、かなり美味い。なんか最近ここに週に1〜2回は仕事前に寄っている気がする。店員さんに「いつもありがとうございます」とか言われるようになってしまった。まだ教えてもらって2ヵ月も経ってないのになぁ。

 さらに道草してコンビニで雑誌を物色してから事務所へ。今日は週に1度の掃除の日で業者さんがやってくるのだけど、今日はとことん間が悪くて、ちょうど掃除の時に電話はかかるわ、来訪者はあるわでてんやわんや。その後、夕方にやってきたSくんと雑談混じりにニューズレター作成とメルマガを「えいや!」と発行する。

 少し時間超過して帰宅。夕飯を買って帰って食べて少しダラダラ。えいや!と重い腰を上げて、パソコンのもろもろのアップデートやらインストールやらを細々とやる。ダウンロードするものがえらくたくさんあって、さらに再起動を何度もしている間、今日の新聞と購入したまま積み上がっている各種雑誌に目を通す。先週号と今週号の『ニューズ・ウィーク』、前号と今号の『クーリエ・ジャポン』、ウッチャンが表紙の『QJ』に、『九州ウォーカー』、さらには今日買った『AERA』と『日経アソシエイト』をパラパラ斜め読み。で、パソコン作業終了後にようやく各種申請書類をセコセコと作成して今に至る。もちろん、まだ終わらない。

 今週号の『AERA』に浅草キッドの水道橋博士が「現代の肖像」で紹介されていた。1年も密着取材して書かれた博士のルポはなかなか面白かった。お笑いタレントでありながら、ネタはテレビでやらない浅草キッドのその理由はまさしく『プロ』でホンモノな匂いを感じさせるに十分なもの。また優れた人間観察能力とそれを読み解く能力を裏でしっかり蓄える努力家的側面も改めてうなづくところ。この中で紹介されているなかに自民党安倍晋三との会話がある。

 映画監督マイケル・ムーアを「マイケル・ムーアはアメリカンドリームを否定したことを言ってるけど、あの人は大金持ちになったんですよ」と否定する安倍に博士は「いえ大金持ちになっているけど、ちゃんと寄付をしているんですよ」と言って、続ける。

「俺が嫌いなのはね、影響力のある人が、その人を知らずしてバイアスをかけた目で否定することなんですよ。(中略)彼を『騙されちゃいけないよ、奴は金持ちで君たちは食い物にされているだけだよ』って批判するのは簡単でしょ」

 自分にも思い当たるフシがあるこうした考え方って、すごく逃げやすいから簡単にしてしまいがちだ。けれど、そうした偏見や決めつけ、また影響力(これは大多数に対してのみではなく1対1の関係でも同じ)を考慮しない発言によって作られる社会に意識的である必要がある。安易な一般化を避けることの重要性。自分自身改めて反省しきり。うーん、博士はとても気になる人間だ。