伊藤たかみ三昧〜『リセット・ボタン』『雪の華』『八月の路上に捨てる』
台風が近づいてますね。なんだかんだと2週続けてあれた週末のようで(涙)。
7月末に向けていよいよ忙しくなってきてるんですが、だからこそ家にいるときぐらい、
小説のひとつやふたつやみっつでも読みたくなる…ということで、3冊まとめて。
以前にも紹介した、伊藤たかみ作品なんですが、この3冊。
リセット・ボタン (幻冬舎文庫)
posted with amazlet on 07.07.14
おすすめ度の平均:
あまり…もう少し。
僕たちは誰でも、そのボタンを持っている。
おすすめ度の平均:
残念。右からひだりへ、あまりにさらりと。
路上に捨てる。
最初の2冊、『リセット・ボタン』と『雪の華』は話の内容としては、どちらかといえば、
苦手な部類の話なんですけど、どうやら僕は彼の文体が好きみたいで。
だからか、ぐいぐいと内容まで読んでしまったという感じ。どっちも悲哀なラブストーリー。
んー、どちらかといえば『雪の華』の方が、以前読んではまってしまった
『ロスト・ストーリー』に通じるところがあるかな?
3番目の『八月の路上に捨てる』は画像の帯にあるとおり芥川賞作品。2編の短編が収録されているけど、
受賞作の方がどちらかといえば面白い。芥川賞だからしかたないけれど、僕は断然に
『ロスト・ストーリー』の方が面白いと思うけど。
ここまで伊藤作品を5つ読んでみて、かなり文体に相性がいい。内容的には少し読んでてつらくなる
部分もあるけれど。ただ心理描写とか、ふとした「生活の仕草」がすっと入ってくる感じ。
とりあえず借りてた手元の本も一通り読んだので一段落というところかな?
あ、でも『ミカ×ミカ!』と『ぎぶそん』は是非とも読みたいところだなぁ。