子ども兵とHIPHOP〜第33回NHK日本賞

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 最近、生活時間がゴチャゴチャしていて、夕飯を食べていつの間にか寝てたり。今日がそうで、起きたら夜中だった。テレビはつきっぱなしで、野球をやってた。パ・リーグオールスター東西対抗戦。はい、興味ありません。チャンネルをザッピングしていると、NHK教育エミネム的なサウンドが流れてて、なんだろうと思って、新聞を見てみると「第33回NHK日本賞受賞番組」なるもの。(後から調べたんだけど)青少年番組の部で文部科学大臣賞を受賞したカナダの番組「声を上げて世界を変えよう」というものだった。

 幸せな家庭に育ったとは言えない21歳の青年ジョーが北米地域の高校を中心として、自分がそれまでに世界を見て回った経験を講演して回り、ジョーの話を聴いて、自ら立ち上がって何かしよう!と思った3人の若者。1人はジョーの弟のマイキーで、2人は女子高生。

 マイキーはジョーが良く話をした西アフリカ、シエラレオネの少年兵の問題に関心を持ち、彼らの環境を良くしようと学校建設のためのお金を集めるためのライブイベントを開催する。女子高生たちは世界中の声なき子どもたちを表象して自ら1週間何も喋らないという実践を行って、周りの友だちや家族にそうした問題を伝えようとする。

 よくある話ではあるけれど、若者たちの一途な思いとその行動に大人や世間は目を細めるに違いない。実際、彼/彼女たちは頑張ってたし、そこから何かを今後も生み出すだろう。番組のそうした「これからの可能性」と、彼らの住む北米の若者シーンを象徴するような音楽や映像の作り方は確かに面白い。

 この番組、カナダ放送協会(CBC)が作ったシリーズモノのようで「Make Some Noise」というもののようだ。北米の若者アクティヴィストたちに焦点をあてた番組で、今回放送されたのは、その第1回目「MIKEY O & THE SILENT VIGIL GIRLS」みたいだ。このページにあるリンク先では番組で語られたさまざまな問題−シエラレオネの少年兵について活動している団体、HIPHOPとアフリカの問題についてのウェブサイト−へのリンクが貼られている。番組のはじめの少しも見ることができるので関心のある方は。

 日本でもこの種の番組があると面白いのにねぇ。