アイルランドに移り住む5人

 いつか行くだろうとは思いつつも、まだまだ福岡にいるのだろうと思っていたOさん一家がいよいよアイルランドへと旅立った。家族5人で大きな荷物を抱えて空港で手続きをする回りには多くの人が見送りに来られていた。これもOさん一家の人柄だろう。少し涙を浮かべながらも笑顔で旅立った5人。いろいろと胸に去来するものがある。

 出会いは6年半ぐらい前。たまたま目にしたNGOの情報を元に連絡を取ったところ、すぐ週末に福岡市内に出るからよければ…と出会っていつの間にやらその団体の活動に関わることになっていた(笑)。わずか1ヶ月ほどでイベントを行い、2ヵ月後には沖縄の国際会議にともに参加していた。家族皆さんといろいろと一緒に過ごす時間もあった。連れ合いさんのEさんの人柄にやられ、3人のギャング達、C、M、Kに苛め、苛められ、からかい、からかわれながら、家族皆さんとNGOの活動に関わった。いろいろと勉強をさせてもらったし、色々な人と出会わせてもらった。その経験が少なからず今の生活に生かされているだろうし、今の生活を送らなければならない(笑)元にもなっている。それを非常に感謝しているし、よかったなぁとも思う。いや、いろいろと迷惑もかけたしかけられたけれど。

 出会いがあれば別れは必然にある。同時に別れは新たな関係の始まりでもある。結局、この時間と空間の縮小されたグローバル社会において、数十年前よりは簡単にまた出会い言葉を交わすときだろう。インターネットの張り巡らされたミニチュア化された世界においては福岡にいるもの同士と変わらない交流を行える部分もあるだろう。この部分では、社会の進化・発展、そしてグローバリゼーション礼賛である。ただ、もう恒例のミーティングをともに行うことは難しく、食事をし呑み交わす(いや、呑めないけどさ)こともほとんどないだろう。そうした場所で培われてきただろう環形であるがゆえにそれは残念だけれど。

 Oさんはこれからもアイルランドで今以上に過激に(笑)活躍されることだろう。心からそれを望み、楽しみにするとともに、同時に3人のギャング達の素敵な将来に、そして包容力溢れるEさんの未来を祈りたい。関係者の皆さん、近々アイルランドにも足を運びますかねぇ〜。