寝れなくて〜マグロ市場/緒方貞子さん

 10時頃すでにウトウトしかかっていたので早く寝よう!と生活改善に取り組もうと思ったものの、やはり日頃の鍛錬の成果もあって、結局いつもどおりの展開に。一気に手持ち無沙汰になってしまって取り置きの(ただ時間がなかっただけなのだけど)ビデオを見ることに。といっても、見たのは結構最近のもの。

 ひとつはNHKスペシャルマグロが食卓から消える?〜世界の魚争奪戦〜』(再放送は12日深夜0:00〜)。

 世界のマグロ漁獲量の4分の1を消費する日本。しかしマグロは今や供給不足に陥っていて、それは狂牛病やら鳥インフルエンザやらで、またヘルシーブームもあって世界中で魚介類の消費が伸びていることにも起因する。魚介類の世界マーケットを舞台に日本の大手商社の仕事を追ってその様子を描いたもの。天然はもちろん、地中海やオーストラリア近海で養殖される「ほとんどがトロ」なマグロもまた日本の商社が手に入れるのは難しくなっていて、それは中国や欧米による高値での取引が起因する反面、マグロの乱獲によってその生態系そのものも脅かされているそうな。最後に大手商社の担当者が某国に加工工場を作ることで商社としての解決策を図ろうとするのだけど、無理矢理日本の食文化との結びつきが語られて少し気持ち悪い。

 もうひとつは今日放送のテレビ東京カンブリア宮殿』。ゲストは元国連難民高等弁務官で、現国際協力機構(JICA)理事長の緒方貞子さん。特段新しい話があったわけでもなく、緒方さんのこれまでの歴史を振り返りながらその生き方を振り返り、会場に集まった定年退職を迎えるサラリーマン/ウーマンを前にシニアボランティアについて話を帰着させる。それにしても70代半ばだというのに緒方さんの元気なこと。面白かったのは、緒方さんの肩書きが「元国連難民高等弁務官」でJICAではなかったことかな。まぁ、でも内容はがっつりとJICAのシニア海外ボランティアのアピールではあったけど(苦笑)。NGO的にも「2007年問題」を前にスキルのある退職者の方々とどのように連携しながら活動を行っていくか?というのは大きな課題でもあって、ここに関心を持つ人がそれなりにいるのだなぁと改めて思ったのでした。