オバマジョリティ〜平和宣言

 原爆の日。広島出身の僕は小中学校時代は毎年、この日は夏休みの最中の登校日だった。なんとなくテレビで平和記念式典を見て学校に行った。今日は昨日遅く寝たにも関わらず8時過ぎに目が覚めて、テレビで同じように平和記念式典を見た。秋葉広島市長は前々からいわれていたように「オバマジョリティ」という言葉を口にした(平和宣言全文広島市HP)。不思議な語感だなぁとぼんやりと思う。

 去年の市長の平和宣言ではこんなことを言っていた。

核兵器の廃絶を求める私たちが多数派であることは、様々な事実が示しています。地球人口の過半数を擁する自治体組織、「都市・自治体連合」が平和市長会議の活動を支持しているだけでなく、核不拡散条約は190か国が批准、非核兵器地帯条約は113か国・地域が署名、昨年我が国が国連に提出した核廃絶決議は 170か国が支持し、反対は米国を含む3か国だけです。今年11月には、人類の生存を最優先する多数派の声に耳を傾ける米国新大統領が誕生することを期待します。広島市HP:強調部、筆者)

 そして今年は「オバマジョリティ」。さらには「対人地雷の禁止、グラミン銀行による貧困からの解放、温暖化の防止等」に言及し、「大多数の世界市民の意思を尊重し市民の力で問題を解決する地球規模の民主主義」を求めて、「これまで戦争等の大きな悲劇を体験してきた都市100、そして、人口の多い都市100、計200都市からなる国連の下院を創設し、現在の国連総会を上院とする」など、夢物語以上に何だか不思議な提案ではあるが、平和を希求する気持ちだけはこもった前向きな宣言だった。

 今月末の総選挙で新しい総理が生まれるのか、それとも現職が継続するのかはまだ分からない。けれど、その役割はとても大きいはずだ。

 今年の8月6日も蒸し暑い。