お盆の前に

 だいたい採点の目処がついた。明日、大学で登録作業をすれば一段落というところだ。非常勤先は自宅からネット登録できるので行く必要はない*1。楽ちんではあるのだけど、ちょっと味気ない気もする。本務校のテストを課した講義のなかで、今回初めて持ち込み可でテストを行った。ここ2年間ずっとすべての科目で持ち込み不可でテストをしていたのだけど、学生からのリクエストでそのようにした。果たして出来はどうか?と思って採点してみると、持ち込み不可の講義の方が良くできている。まぁ、別段、不思議ではない。持ち込みできるとなれば勉強しない人も多いだろうから、結果的に当日問題を目の当たりにして初めて約4ヶ月分の内容をプリントともに振り返るのだ。時間内に問いを理解して回答を書くのは容易ではないだろう。なぜだかうちの大学は持ち込み可の講義が結構多くて、学生がそっちに流れがちでもあり、1科目だけ持ち込み可にしてみたのだけど、来年からどうしようか悩む。

 ともあれ、採点に一息ついたので、いよいよ懸案の論文に本格的に取り組まなくてはならない。…とはいうものの、明日は大学で4時間講義をしなければいけないし、明明後日は北九州市の年長者大学で講演がある(いつもとは別のもうひとつのところだ)。日曜日はオープンキャンパスでこれまた模擬講義。どれもバラバラな内容になってしまったことを今さらながら後悔しているが、いろんな年代の人に国際協力だとかNGOだとかについて話をするというのは楽しくもある。よく考えれば、僕は大学に職を得るまでの数年間、小学生から年配者まで講演やワークショップをしてきた。そのなかで単に知識を僕が与えるばかりではなく、受け取っても来た。その意味ではこうしたことは楽しみでもある。

 しかし、月末締切の論文も待ってはくれないので(…たぶん)、少しずつ進めていかねば…。大学教員は夏休みが2ヶ月もあって、さらに給料ももらえるから羨ましいなぁと昔は思っていたけれど、時間に縛られる度合いが低いことを除けば、案外そうでもないのだと苦笑いだ。

*1:一応、登録後に確認作業がある。