野球とグローバリゼーション

 今日は午前中からWOW!Japan(こちらのページ下部参照)主催の講座に参加。タイトルは「野球とグローバリゼーション」。オリンピックでの熱狂を見てもわかるとおり野球大好きな日本の人たちだけど、それをグローバリゼーションというフレームから捉えてみるとどんなんだろう?というのがテーマ。講師は福岡大好き(笑)な僕の師匠の一人(自称)である神田浩史さん。神田さんは南海ファン→ソフトバンクファン(&カープファン)で、いつも緑なものを身につけていると思ったら、そういうことだったのか?!とちょっと理由が判明して嬉しかった所から話が始まる。

 日本のプロ野球の黎明期から話が始まり、関西ではとりわけ私鉄を運営する会社がプロ野球球団を持ち、またそれを阪急や南海は手放していくわけですが(西鉄もそうですね)、なぜプロ野球球団を持つようになったか?また手放してしまった経緯はどういうことか?と、80年代以降の世界的な規模での新自由主義経済下での国鉄の民営化を踏まえての話。さらにメジャーリーグの現状とそれが目指す先は一体どういうものか?から、NHKの大リーグ中継の意味するところや日本人選手の位置づけ、また日本プロ野球界と大リーグとの関連性などへと話は続き、野球のグローバル化の方向性についてへと拡大。さらには野球で用いられる沢山の用具とグローバリゼーションの関係など、神田さんの思い出話を挟みつつ、また参加者のホークス愛や野球愛を加えつつ、1時間超話を聞いた。

 身近な野球というものから世界の仕組みについて学ぶというのは面白い。個人的には講座でも発言したんだけど、JICAの青年海外協力隊の野球隊員というのはいったい何なんだろうか?というのは、以前福岡市の国際協力イベントでお呼びした野球を通じた国際協力を行うNGOの方の話を聞いたときから非常に興味がある。なんだかここでもWBCに繋がるアメリカ大リーグを頂点とした、野球のグローバリゼーションの下でせっせと働く日本人の姿が垣間見えるのは僕の偏見なんだろうか?協力隊員だけじゃなく、無償資金などのODAも使われているのかしらん?

 参加者が少なかったのは残念だったけど、なかなか面白い講座だった。僕も関わっているジュビリー九州の面々は音楽が大好きなわけだけど、音楽とグローバリゼーションというのも面白そうだなぁ。ねぇ。