情報公開とチェック機能

 昨日は大学の創立記念日でお休み。結構な大学でこのあたりに大学創立記念日を置いているところもあるらしく、本来なら長期のお休みになるはずなんですが、今年みたいなカレンダーだと飛び飛びのお休みになって学生の皆さんも困っているかもしれませんね。新入生の皆さんにとっては、大学が始まったと思ったらGWに突入して、あがったテンションのもって行き場に困っているかもしれません。でも、この連休が終わると今度は夏休みまでノンストップで続きますから、しっかりお休みしてください(…僕もですけど)。

 そんな記念日は昼からゴソゴソと銀行回ったり、日用品を補充したりしながら過ごして、夕方からNGOMTG(ミーティング)へ。以前、僕が働いていたNGOの臨時理事会で近々行われる(でもまだかなりありますけど)総会の資料のチェックを行いました。NPO法人特定非営利活動法人)である以上、法律に則った各種申請作業があり、総会もそれに準ずる形で会員の皆さんに集まってもらって昨年度の振り返りと今年度の事業・予算提案を行います。もちろん、法人格を持っていなくても、NPO/NGOである以上、市民に対する情報公開というのは道義的にもしっかりと行わなければならないのは当たり前で粛々とすべきことです。

 授業のなかでも良く話をしますが、予算や決算などお金に関することはもちろん、団体の活動に関して説明がしっかりとできないような団体はNPO/NGOとして信頼するに足らないと思っています。街中で募金を募る団体や人たちもそうです。集めたお金が実際にどのような活動にどのようにいくら使われ、またどのような方法で知ることができるのか?ということを明示できないというのは大きな問題です。そうしたお金の流れが明確でないということも、日本のNPO/NGO資金調達がうまくいかない原因のひとつにもなっているだろうと思います。NPO/NGOをボランティアだと割り切って、人件費に使われていることに目くじらを立てるようなことは意味がないことですが(もちろん程度の問題はあります)、少なくとも目的通りにお金が使われ、活動が為されているか?ということを知ることは大切なことで、使う側が責任を持ち明らかにすることはもちろん、寄付や会費などを行った側にもチェックする姿勢が大切だと思います。これは税金の使われ方と通じるところがあります。

 もちろん、すぐに結果が生まれるようなことは何でもまれである程度長い視野で見ていくことは大切ですが、NPO/NGOに出すお金も、また税金として使われるODA(政府開発援助)も同じように、そして今流行りのガソリン税しかり、提供した側もまた使う側のチェックをすることが、気持ちの良い、より良い社会を生み出すのだと改めて思います。そんなことを考えながら2時間以上、侃々諤々と議論をして夜遅く帰ってきたのでした。

 …ので、さっきまでちょっと焦りながら(けれど見事勝利して4位に浮上したカープの試合結果をザッピングで確認しながら…笑)、今日の授業の準備をしていました(汗)。明日は来週からの外部講師に備えてODAに関する復習と、前回の授業で行ったワークショップ「貿易ゲーム」の振りかえりをしたいと思います。ゼミはまたしても春休みに東南アジアNGOで言っていたKくんの報告です!