ワークショップと個人発表

 GWに入りましたね。今年は飛び飛びな感じで、来週もバッチリ授業があります。まぁ、GWに特に何をするという用事もないので、おとなしく家で研究助成の申請書書きでもしようかなぁと思っています。アビスパは2回ホームゲームがあるので1回でも行けるといいなぁと思ってはいますが、結局ドタバタして終わりそうな予感も。火・木が休みなので(木曜日は大学の創立記念日なんですよね)完全なる飛び飛びのお休みなんですが、個人的に関係のあるのは金曜日の授業だけ。授業を受けている学生の皆さんには申し訳ないですが。

 その金曜日の授業。先週は講義の方でワークショップを、ゼミの方では学生に報告をしてもらいました。ワークショップはせっかく講義名が「国際協力実践論」という名前がついているので具体的に自分でイメージできるモノを…と思って行ったのですが、なかなか学生の皆さんが楽しんでくれたようで良かったです。普段は(というかまだ始まったばかりなのでこれからは…ですが)、国際協力に関する活動や仕事をしている人たちを外部から数人お呼びして、それぞれお話を伺うという、なかなか面白い授業なのですが、外部講師の方はGW明けからお願いをしていて、この間の金曜日はワークショップをしたんです。

 内容は「貿易ゲーム」。もはや国際協力の周辺にいる人たちにはお馴染みのワークショップですが、個人的にも思い入れが深く、またいろいろと考えるための材料にもなるだろうと思って講義に取り入れました。基本的に講義でワークショップをするというのは難しいんですよね。いわゆる「開発教育」として行うこの種のワークショップ(体験型・参加型学習)は、いうまでもなく「参加」のあり方について考える必要があって、NGOなどが講座を開き行う場合は、関心がありかつ参加したい!という能動性を持って参加するわけですが、授業で行うこと自体、すでに「強制力」を伴います。これだけでするわけではないですが、自分の評価(=成績)にも繋がるわけですから。なかなか「参加しない」という態度を取るのは難しいところです。その意味で言えば、大学の講義の一環で行う以上、安倍元総理がかつて掲げた「ボランティア」制度にも繋がるような、開発教育という言葉の意味合いとの乖離があっただろうということは承知の上で、それでも…とおこっなったものでした。

 講義の最後に簡単に振り返り、来週の授業でも振り帰りを行う予定ですが、終わったあと数人の学生に感想を聞いたところ、いろいろと彼/彼女たちには考えるところがあったようで、それに関しては良かったなぁと思った部分もあります。個人的にはもう少しスマートにできる部分もあったなぁという反省ももちろんあるわけですが。

 続くゼミでは学生に発表をしてもらいました。この春休みにNGOが主催するカンボジアのスタディツアーに参加した学生が自分の見聞き・体験したことをまとめて発表してくれました。これは学生自らが「発表したい」といってくれて実現したものですが、学生の方からそうした発表をしたいと言ってきてくれるのは嬉しいものです。プレゼン自体には不十分なところがあったのも事実ですが、これらも経験ですから、今後その経験がいろいろと生かされてくることでしょう。また終わったあと「何かスタツアに参加して現場を観てみたい」と言ってくれる学生がチラホラと現れてくれたのが、同じくらい嬉しかったし、頼もしかった。先日、本務校と非常勤先でボランティアの話をしたときにも、結構な学生たちが「ボランティアをしたい」と感想を書いてくれたのですが、机の前で学ぶことと同じく現場に出ていろいろと体験して考えてみたいと思ってくれたのだったらいいなぁと思っています。

 スタツアでもボランティアでも関心がある人は是非とも相談してくださいね。僕が助力できるところは精一杯しますので。是非とも学問と実務を兼ね備えた(これは本務校のポリシーでもありますが)経験を学生時代に重ねると共に、卒業して社会に出て行って欲しいなぁと思います。

 それにしても惜しむらくは、ワークショップにしろ、学生の発表にしろ、写真を撮り忘れたことです。彼らの経験を何らかの形に残していければいいなと思っています。次は忘れないようにします!

参加型ワークショップ入門

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