ネットワークNGO全国会議@横浜

 今さら…ですが、4/12-13に横浜で行われた会議に関して少し書いておきます。国際協力を行うNGOにはさまざまな"形"の団体があるのですが、活動形態のひとつに「ネットワークNGO」と言われるNGOがあります。もともとNGO自体が、問題意識を共有する個人のネットワークであるとも言えるのですが、ネットワークNGOとはさらにそうしたNGOをネットワークしたもので、ちょっとややこしいかもしれませんね。別のいい方をすれば、中間支援NGOの一形態ともいえます。

 ひとつのNGOでは行うことが難しい活動をNGO同士が協力することで多少はやりやすくなったり、また"力"を持つことがあります。とりわけ政策提言/アドボカシー活動や市民に対する啓発活動(あまりこの言葉は好きではありませんが一般的に言えば…ということで)を行う際に、NGO同士が協力することにより、ひとつの団体が行うよりも影響力を強く持つことがあります。

 このネットワークNGOにもさまざまな形があり、同じ地域で活動するNGOのネットワークとしての「地域別ネットワーク」、活動地域を同じくする「活動地域別ネットワーク」、また問題領域を同じくする「イシュー別ネットワーク」などがあります(この言葉は"とりあえず"の表現です)。横浜で行われた会議は、こうしたさまざまな形のネットワークNGOすべてを(一応)対象とした会議で、「ネットワークNGO全国会議」と呼ばれています(今回が5回目です)。

 僕自身、第2回会議から関わっており、これまで2回ほど実行委員をしたこともあり、思い入れの深い会議です。もちろん、去年まで働いていたNGOがネットワークNGOであることも大きく影響していますが、よく考えてみると働く前からこの会議には関わっており、仕事として選んだのも今考えると必然のような気もします。

 今回の第5回では分科会の情報提供者として参加させてもらいました。翌日が元々予定していた別のNGOのイベント(講座)が行われる予定だったこともあり、1日目でお暇させてもらいましたが、2年ぶりにお会いする方や新しくお会いする方も含めて、個人的にもいろいろとネットワークを作ることができました。こうした機会があるというのも嬉しいものです。

 分科会では、以前働いていたネットワークNGOで行った事業について話をし、それを元に各ネットワークのマネジメントについて意見交換しました。地域や分野ごとにさまざまな特色があるネットワークですが、ネットワーク型であるがゆえに共通する問題点や現状もまたあります。今ではボランティアベースで関わっている活動ですが、福岡にまた持ち帰っていろいろと共有しながら、実際の活動に生かしていくことができればいいなと思います。

 ネットワークNGOについては、まだまだ詰めて考えるべきところがたくさんあります。これは僕のライフワークのようなものですから、少しずつまとめつつ、"現場"を見据えて実際の活動にも反映させながら今後も考えていきたいなぁと思っています。