大学で学んだ成果〜卒業おめでとう!

 今日は卒業式。昨日から台風が来たかのような風雨の荒れた天候で、卒業式大丈夫かなぁと不安に思っていましたが、多少は風が強かったものの、天気も良く、卒業生の皆さんの門出を祝うかのような太陽にも恵まれましたね。無事、700余名の卒業された皆さん、おめでとうございました!KIUドームでの卒業式のあと、学科ごとに別れての卒業証書の授与が教室でありましたが、大学の教室に入ることもこれからはそうそうないですね。

 そういえば、学科ごとの授与式での風景は微笑ましいものでした。授与する先生から受け取る卒業生たちが友達が構えるデジカメにその時を撮ってもらっていたのですが、最初はまさに渡す「瞬間」を捉えようと奮闘していたにもかかわらず、終わりの方になると最早完全に手渡してもらうところで撮影が終わるまでポーズを撮っていました。授与する先生もカメラの方をむいて数秒ポーズ。いわゆる「式」としては「ふざけている」のかもしれませんが、とても「今」風で微笑ましく、保護者の皆さんも暖かく笑顔で笑い声で包んでくれていましたね。そうなると、最初に「瞬間」を狙って撮ってもらった卒業生は撮り直しをして欲しいのでは?(笑)

 さて上の写真。卒業式の2日前に完成したフジイゼミ「卒業研究」の論文・報告集『共振する私たちの生活と世界』です。全107ページのこの冊子は、ゼミの皆さんが大学時代に学んだことを、自身の問題意識の元で整理し、執筆した、その成果をまとめたものです。無事に皆さんに渡すことができて良かったです。

 実はこうした冊子は、僕が学部時代にも恩師に作っていただきました。編集後記にも書いたのですが、今これを読み返すととてもじゃないけれど恥ずかしすぎて誰にも見せたくない!というものではあるのですが、それでも自分が当時関心を持っていたことをいろんな形で「それなりに」表現したというのは、どこかしら誇らしく、また大切なものになっています(僕のいた学部では卒業論文は書かなくても良かったために、これがなければ書く機会はなかったのです)。皆さんそれぞれにいろんな経験をし、また思い出を持ち旅立つわけですが、それに大学時代に学んでまとめた『形』を持って次のステージに向かってもらえればいいなと思って作成しました。読み返すことなどはないかもしれませんが、皆さんの生活の傍らにどこか置いておいて下されば嬉しいです。

 同時に、来年度、同じく4年ゼミを受講する皆さんにも参考になればいいと思います。また4月のゼミで皆さんにも少しお見せしますね。

 とにもかくにも卒業おめでとうございました。これからは同じ社会人として切磋琢磨し、また良き友人として付き合って下さいね。