終わった試験と始まる試験

 九国大の学生の皆さんは無事定期試験が終わりましたね。お疲れさまでした。いろいろ悲喜こもごもな所もあるでしょうが、とりあえず今は無事に終わったことを喜びましょう。しばらくすれば自然と結果は出てきますから。

 改めて自分の学部時代の試験のことを思い出します。僕は胸を張って言えるぐらい、大学の授業に出席しなかった人間なので、勝負はすべて前後期の定期試験でした。テスト期間が2週間あり、この期間とにもかくにも友人にノートを借りてコピーを取り、本を読んで、ノートにガリガリとまとめて書き写し、このときだけは(笑)懸命に勉強したことを思い出します。毎回、ノート1冊は余裕で消費してました。すべては半年の授業の間、ろくに授業に出ずに楽しんだためであり、また次の半年間楽しむためです(笑)。ただ、振り返ってみると、やっぱり「定着」はほとんどしていないことが分かります。好きな授業はともかく、そのほかは大体ダメですね。

 ひとつ良かったことは、分析能力が向上したこと。とにかくサークル部屋の一部に閉じこめられていた過去問をドサッと引き出し、コピーをし、過去問研究にまずは取り組みました。だいたい先生がどの問題を出すかというのを見当をつけてから勉強を始めると効率がよいわけで。おかげでかなりの「楽」な勉強ができました。すべてはそれまでの先輩方のおかげ。僕も試験が終わったあとは、もちろん試験問題をサークル部屋に寄贈しました(笑)。それにしてもほとんどの試験は持ち込みができずにとにかく効率的に体系的に覚えていくという作業は役に立っているなぁと思います。

 さて、春休みに学生の皆さんは入りますね。僕はこれから皆さんの努力の結晶をひとつひとつ読ませてもらって、皆さんの半年(使い方はそれぞれですが)の「成果」をさまざまな角度から指標化したいと思います。たくさんの答案に囲まれて嬉しい悲鳴です。「あー、こういう書き方があるのかぁ」と喜んだり、「ここが足りないなぁ、残念」と思ったり。自分の授業の反省もしながら、皆さんとの半年の授業が、次の半年の授業に繋がります。そう、サークル部屋にあった過去問のごとく、ひとつひとつ積み重ねて。

 昨日からは九国大の入試が定期試験と入れ代わるように始まりました。受験生の皆さん、頑張ってください!