参議院選挙とイラクチーム

相変わらず選挙関連の報道が続く。少し勝たせすぎたよなぁ、民主党には…なんて思っていた
のだけど、そんなことはなかったかのごとく安倍お坊ちゃんは続投ヨロシク、絆創膏王子も、
続投ヨロシク、自民党総務会もガス抜きをほどほどに自民党よろしく!な感じでやれやれだ。
ネットなんぞを見てて、それでも「安倍は悪くない。可哀想」だとか、「政策は自民党の方が
いいんだよね」と何様かわからない有権者の皆さんもおられるのだけど、どの政策がいいか?
なんて立場によってかわるわけで、そんな言葉には騙されぬよう。

politicalposition.jpg

そういえば、「Yahoo!みんなの政治」に「政治ポジションテスト」っていうやつがあった
(上画像)。どんなもんかしらん?という軽い感じでやってみると面白い。よろしければ是非。
ちなみに僕は第二象限の真ん中のいっちゃん上でした。ふーん。そうなんかしらん?

とりあえず参院側から出るといわれる「テロ特」(って言うんだってさ、いわゆる「テロ対策
特別措置法」のこと)の廃案決議などは、僕も含めてある側の「陣営」は、とりあえず応援して
あげなきゃいけないんだろう。民主がどうだとか共産がどうだとか「政党論」は横に置いて
置かなきゃいけないこともあるんだろうね、と。そういえば、自民の比例区で「ひげの隊長」
こと、イラク先遣隊長などをつとめた佐藤正久も無事当選したようで(ホームページのアドレス
は笑うとこ
なんだろうな)、自民党自民党でこうした人を全面に頑張るんだろう。

当地、イラクは相変わらず不安定な国内情勢であることは変わりなく、進むも地獄、退くも
地獄なわけだけど、それを作り出したのはアメリカを先頭に僕らの国もそうであって、その
責任はもちろんとる必要があるのは間違いなく、自衛隊でないなら、何をすべきか?という
こともあわせて考えなきゃいけない。NGOに関わる人間としては、そうした立場から考える
ことが大切なわけで(もちろん日本の市民としてもそうだけど)、JVCをはじめ、現地で
頑張るNGOをいろんな形で応援したい。

そのJVC(日本国際ボランティアセンター)の現地調整員の原さんのブログに、こんな
エントリーがあった。「二つの河のライオン 【イラクチーム優勝おめでとう】」と、
1-0で勝ったのは?」(リンク先参照)。そう、この間のアジアカップで、イラク
サウジアラビアを破って優勝したのだった。同じく元JVC佐藤真紀さんが事務局長をつとめる
日本イラク医療支援ネットワークのスタッフブログにも「イラク優勝!」という記事が。
原さんのブログにあったバグダッドの知人からの言葉に強い思いを持つ。

「信じて欲しい。多くのイラク人がこのような、武器を使ってではない戦いの精神を
 持っているのだということを。」
 (「二つの河のライオン 【イラクチーム優勝おめでとう】」より)

そのイラクチームの主将マフムードは、「悪化が続く治安へ不安を募らせ「イラクの人々を
怒らせたくないが、チームと一緒に帰れば殺されるかも」と打ち明けた」のだという(参照)。
決勝進出が決まった直後にバグダッドでは自爆テロで50人が亡くなった。イラクの市民と
ともに喜びたいけれど、帰ることに恐怖を感じてしまう現状。このとてつもない不幸を
生み出した責任を、軍服を着た人間による支援(という名前)でできるはずもないことは、
この4年間で明らかになっている。

参院選で、僕たちはひとつの民意を示した。「じゃあ、あとは若いお二人で」バリに、
知らん顔せずに、いろんな形で政治家を使って僕たちの思いを反映させて行かねば。
めんどくさい仕事は政治家にやらせればいいのだから、彼らをその気にさせよう。

8月突入。暑い日が続く。とりあえずこれから数日は採点と来週からの集中授業準備と、
もうひとつ別の仕事がある。NGO関係のやつも手をつけたいんだけど、ちょっと時間がないなぁ。
まぁ、暑いし、ぼちぼちやっていきまっしょい。

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