『水からの伝言』が学校の授業で?!

 2002年ぐらいから、個人的に水問題に強い関心を持っている。主には世界で起こっている水の商品化・民営化の問題なのだけど、広く水に興味があるのは事実だ。ちょうどそのころ『水からの伝言』という本が話題になってたのだけど知ってるだろうか?ともかくこんな話だ。

 「水に『ありがとう』などの『よい言葉』を見せると、きれいな結晶ができて、『ばかやろう』などの『わるい言葉』を見せると、きたない結晶ができる」

 いやはや、困ったもので「水」に関心があると言うとこのことと繋げる人もなかにいる。そんなことを思い出したのは、最近、ちょっとだけ話題になっている下のサイト。

「水からの伝言」を信じないでください

このページを作成したのは、学習院大学理学部物理学科の田崎晴明教授。その動機は「批判を書くのは、気持ちのいいことではありませんが、一人でも多くの方に、科学というもののすばらしさや、道徳について自分で考えることの大切さについて考えてほしいという思いから、このページをつくることにし」たのだそう。その内容は下記のようなものだ。

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 これがこの話を「信じている」大人には伝わらないかもしれないけれど、少なくとも子どもたちにきちんと伝わるといいなぁと思う。この話を「使っている」人は、隠したいかもしれないけど、「騙される」人が減ればいいなあと思う。どーでもいいけど、この本の著者と仲のよい「科学者」に九大教授がいるんだよな。なんとかしろよぉ〜、ほんとに。

 最後に、田崎さんのサイトから引用。

どんな言葉が「よく」で、どんな言葉が「わるい」かは、私たち人間がいっしょうけんめいに考えるべき、人の心についての大切な問題です。水に答えをおそわるような問題ではないはずです。また、「きれいな結晶なら、よい言葉」というように、見た目のきれないなものが「よいものだ」と決めているのも、私には、おかしく思えます。ものごとを、見かけだけで決めてしまっていいのでしょうか?

 こっちをむしろ道徳で使って欲しいよねぇ。