ですめたるぎゃぐ

デトロイト・メタル・シティ 1 (1)団地ともお 4 (4)STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 09月号 [雑誌] いや、あんまりひらがなで書いてもあんまし気色悪さはぬぐえないなぁ(笑)。最新号の雑誌『スタジオ・ボイス(STUDIO VOICE)』。特集は『現在進行形コミック・ガイド!』なんだけど、正直、作家インタビューで『団地ともお』とか『もやしもん』とか載ってて購入したのだけど、表紙の聖鬼魔IIのキャラなキャラに引き気味に惹かれていたのも事実で、インタビューを読んでみたら、えらく面白い。なんでもこの漫画『デトロイト・メタル・シティ』はヤングアニマルで連載中のデスメタルギャグ漫画とのことで、結構な本屋を探し回って一昨日ゲット。早速、読んでみたら、これがバカバカしいほど面白い。

 主人公は「心優しき青年」でスウェーデニッシュ・ポップやカヒミ・カリィが大好きな根岸崇一。好きな音楽で生きていきたいと思っていたのにどこをどう間違ったのか、インディーズ界のデスメタルバンドのデトロイト・メタル・シティ(DMC)のカリスマボーカル『クラウザー2世』として、額に「殺」とキン肉マンだか、ラーメンマンだかのような文字を入れて人気曲「SATSUGAI」をシャウトするようになってしまったという漫画。DMCの熱狂的なファンと、アンチDMCな憧れの女の子の間に挟まれ、はたまた自分の好きな音楽では見向きもされないくせに、デスメタル界では圧倒的な人気を誇る崇一=クラウザー2世。このギャップに悶え苦悩する姿は悲しくも大笑いしてしまう。

 にしても、この漫画。時代と国を間違えれば発禁処分になってもおかしくないほどのサイテーな言葉=歌詞が多くて、それをまた実際に文字として眼にしたときのおかしさといったらない。ほんとバカだねーといいながら、ちょっとしたジキルとハイドな崇一とクラウザー様に、まさに別世界の姿を見てまた大笑いしてしまうわけで。わはは。この漫画バカだなぁ。で、だからこそ貴重だ。さすが、『スタジオ・ボイス』の表紙を飾るだけあるね。

 ちなみに今号の『スタジオ・ボイス』の第二特集に「テクノ・サヴァイヴァル」ってのがあって、レーベルWARPが載ってた。そういえばTシャツ付きの『WARP 10 BOX』持ってるけど(しかもTシャツは開けてもない)、久々に聞いてみようかな。(とアマゾン調べてみたら、これユーズドで36500円とかで売られてるのね。すげー、困ったときは……なんてね。)