金魚よりも賢いイルカはいるか?

 穏やかな顔をしたイルカが海を泳いでいる姿を見ると、さも賢いんだろうなぁと思ってしまうもので、捕鯨反対派がいうことも思わず肯いてしまいそうにもなる。しかし、「んなこたぁない」という研究者もいるようで。

イルカよりネズミや金魚の方がまだ賢い=南アの研究者
イルカよりネズミや金魚の方がまだ賢い=南アの研究者|エンタテインメント|Reuters.co.jp

 南アフリカヨハネスブルクにあるウィットウォータースランド大学の研究者、ポール・マンガー氏は、イルカよりも実験用のネズミや金魚の方が賢い可能性があると主張している。イルカやクジラなどの脳が大きいのは、冷たい水中で温血でいるためで、知能を示すものではないという。同氏はロイターのインタビューで「われわれは人間の大きい脳と知性を同一視している」とし、その延長でイルカも知性があるに違いないと考えてきたと指摘。そのうえで「この論理の欠陥は、すべての脳が同じ構造だと考えている点だ。イルカの脳の構造を見れば、複雑な情報を処理するようにはできていないことが分かるだろう」と述べた。イルカは一般的に、哺乳(ほにゅう)類でも極めて賢い方だと考えられており、同氏の意見は議論を呼びそうだ。

 すごく単純な話のように聞こえるのだけど、専門家が語っている以上、この説明にも肯いてしまうところもあるなぁ。

 だって、専門家がイルカの脳の大きさでイルカが賢いんだと思わせていたってこともまた単純な話で肯いてしまいそうなものでもあるから。ただ水族館とかであれだけ芸ができるってことは頭がいいのかもしれないなぁとは思うけれど。でも、イルカが金魚やネズミにも劣るになると、牛・豚・鶏と違って、クジラやイルカは賢いんだから・・・なんていう似非動物愛護者のいうことは一体全体どうなるのかねぇ。いやはや「科学」をどう見るかもまた社会的に構築されているってわけだね。