ブッシュの呪文にのらないために。

 今、大分県日田市に来ています。ワークショップをしに来ているんですけど、対象が夏休みに突入した教員の皆さん方で、昨日も今日も体温以上ある暑い中、研修とはいえ多くの方が集まって熱心に受講してくださいました。ワークショップとは?ということを中心にお話ししたり、ワークしたりしていたんですが、改めて難しいなぁと思う今日この頃皆さんいかがお過ごしでしょうか(笑)。

 さて混沌とするレバノン情勢ですが、いよいよアメリカの市民たちも「対テロ」のブッシュの呪文にはかからないぞ!という姿が出てきました。

レバノン紛争“傍観”、米大統領に批判も(レバノン紛争“傍観”、米大統領に批判も : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ブッシュ米大統領は7日の記者会見で、レバノン情勢について、「(力の)真空状態を作り出すことは容認できない」と述べ、アラブ連盟が求める「イスラエル軍レバノンからの即時撤退」を支持しない考えを明らかにした。イスラエル政府への同調を改めて表明したものだが、過去3週間以上も戦闘停止に向けた介入が出来ないブッシュ政権に対し、米国内ではいらだちの声があがっている。ブッシュ政権は、今回の戦闘を「テロとの戦い」の一環に位置づけ、イスラエルヒズボラを攻撃するのを事実上容認した。しかし、ヒズボラ弱体化の兆しが見えない上に、従来親米的だったレバノン政府がライス国務長官の訪問を断るなど急速に米政府から離反し、米政府が掲げる「中東民主化」構想にも悪影響が出始めている。(中略) ABCテレビが7日発表した世論調査結果によると、ブッシュ政権のレバノン情勢に対する対応について、「支持しない」と答えた人は50%で「支持」の43%を上回り、有権者の間にも懐疑論が高まっていることを裏付けた。

 多様な社会のあり方を「敵」と「見方」にしか見れない現実から如何に逃げ切るか?そして多様さを如何に誇り、その多様性に笑顔で困りつつ考えるのか?ということが改めて大切だよなぁと思ったり。昨日の新聞記事を使ったワークショップをさっきしたんだけど、多くのグループが1面トップに「長崎原爆の日」を持ってこられていた。そんな先生方と一緒にできて良かったなぁと素直に思ってます。

 そういえば、先日紹介したアメリカの宝くじ「パワーボール」の当選者が判明したみたい。

240億円くじ、当選者はチーズ工場で働く100人(CNN.co.jp : 240億円くじ、当選者はチーズ工場で働く100人 - USA

 ウィスコンシン州プリマス──賞金2億860万ドル(約240億円)の当選が出た米国の宝くじ「パワーボール」の当選者が、ウィスコンシン州のチーズ工場で働く従業員約100人だと判明した。チーズ工場の経営者によると、共同購入した従業員は、職務内容も年齢もバラバラだという。7日には、仕事前に当選者を集めて、お祝いしたという。約100人の当選者はそれぞれ、賞金を50-70万ドルずつ、分ける見込み。(以下略)

 1人あたり、6000万〜8000万円ぐらいかぁ。記事の中で、こんなコメントを一人がしているのを紹介していた。「この当選金で、多くの家庭が助かる。本当にすばらしい。当選者が1人きりより、ずっといい」。ほんと、ずっといい。回り回ってこのお金がレバノン紛争に使われなければもっといい。