フリーペーパーを巡る昨今〜「ザ・ロンドンペーパー」と「R25」

産経新聞英で無料夕刊紙発行へ ターゲットは裕福な若者層

 新聞の部数増を目指して小型化や無料化の模索を続けている英新聞界で新たに裕福な若者層を狙った無料夕刊紙がロンドンで来月から発行されることになった。メディア王と呼ばれるルパート・マードック氏が経営するメディア企業の系列会社、ニュース・インターナショナルが入念な市場調査を基に既存の無料紙や夕刊紙の市場に挑戦するという。
 新聞のタイトルは「ザ・ロンドンペーパー」。英紙フィナンシャル・タイムズによると、全48ページ、フルカラーで、硬いニュースから軽い話題もの、ロンドンの娯楽情報を盛り込む。

 フリーペーパーが日本でも一定の存在意義を持っている昨今だけど、英国、「ロンドンでは朝に発行される無料紙のメトロと有料の夕刊紙のイブニング・スタンダード、昼食時間帯を狙ったイブニング・スタンダードの無料版が競い合っている」状況で、そのなかに「ロンドンで働く35歳以下の若者」をターゲットに投入するのが、この無料夕刊紙だそう。

 日本で言うと、リクルートの出している『R25』が、これにあたるのかな。2004年の7月創刊の『R25』は「25歳から32歳までの男性ビジネスマンを対象としたフリーペーパー」。この間、東京に行ったとき、いろいろと探してみたけど結局手に入れられなかったっけ。とにかく大人気で何人か山手線の中で手にしている若いサラリーマンを見たなぁ。

 フリーペーパーの存在意義は大きいけれど、これまた「競争」にさらされているのは事実だし、「フリー」であるが故にその扱われ方がぞんざいであることもまた事実。創られてる方、頑張ってください!!この2つの代表的フリペをいつか読み比べたいね。