新幹線読書(+YouTube)

夏到来。名古屋出張のために8時半過ぎに家を出た。朝からセミの鳴き声が喧しい。バス停まで歩いていると、道の傍らに早くもセミの骸が転がってた。天神の地下街を歩いていると、地下街までセミの声が聞こえてくる。日差しも痛いし、本格的に夏がやってきた。そんな7月31日。新幹線で3時間半あまりで到着した名古屋は一転涼しげ。なんでも今日は異例の涼しさだそうで、確かにあまり湿気もないし気温も高くない。まぁ、会議は冷房が効いた部屋の中だけど。

 先月末に同じく名古屋で行われた全国会議の最後の実行委員会で、会議の反省やら決議(?)されたものの今後の進め方だとか、次回の受け入れ先だとか3時間ほどガッツリ話をする。新しい展開もこのなかから生まれてきそうで、これはこれで結構楽しみ。一方、福岡は2年後の次回会議の受け入れ先の要請があったものの、理事会で難しそうだということになってその旨を伝えた。個人的に、まだ福岡にいるのであれば責任持ってやりたいなぁとは思うのの、現状ではそうもいかない。福岡が全国的に果たす役割があるということを上手く伝えられなかったなぁと福岡での話し合いについて反省することしきり。会議終了後に名古屋の方と少し交流会がてら軽い食事をして分かれてわずか6時間あまりの名古屋をあとに新幹線で帰福。

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える それにしても往復7時間の新幹線は長いものの結構いろいろと本読めたりするのであまり辛くはない。行き帰りで新聞2紙に、雑誌4冊、書籍1冊を読んで、さらに2時間ぐらいは寝れる。普段、こういうインプットの時間がないのでこれはこれでありがたい。読んだ本は、前にもちょろっと書いた、木村元彦著『オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える』。

 サラエボ出身のオシム日本代表新監督のこれまでがいわゆる「オシム語録」を軸にまとめられている。90年代初頭の旧ユーゴスラビアの崩壊と内戦のなかで、同国の代表監督を務めた彼の言葉に含蓄があるのは当たり前だなぁと、一気に読みながら改めて納得。「5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を内包するモザイク国家」であった旧ユーゴの代表チームをあの時期にまとめるというのがどれだけ大変で、各民族のナショナリスティックな感情を一心に受ける中で彼が『言葉』に込めた意味合いは非常に大きいのだと言うことは想像に難くない。サッカーを巡り、サッカーに限らずマスコミや日本の市民に対して彼が与える影響は計り知れないものになるだろう。やはりオシム監督からは目が離せない。

YouTubeより関連映像リンク】
*「イビチャ・オシム 涙の真相」:旧ユーゴのことなども
*「オシムの半生