動かなくなった車と飛んでく車〜BOXY

 前々から楽しみにしていた講座が開かれる日。ちょっと遠いのと公共の便が悪く(帰りのバスがない)、さらに雨も降っていることもあって、仕方なく車で行くことにして、昼から仕事があるものの、事務所の近くの駐車場に止めることにしようと意気込んでお昼に駐車場に行き、車に乗り込もうとスマートキー用のボタンを押しすと、全く反応なし。ありゃぁ〜、電池切れたかなあとポケットの中の開錠キーを取り出しボタンを押してみると、赤いランプは光っているものの扉が開かない。しかたなくドアの鍵穴にキーを差し込んで、急いで傘をたたんで車の中に。

 いうまでもなくエンジンをかけようとスターターを回したものの、これまたうんともすんともいわない。「あー、バッテリー上がって、エンストやねぇ」と昼間早々落ち込む。でも前に帰ったときは夜だったし、ライトの付けっぱなしとかは気づくはずやのになぁと、助手席の前から取説(と車でも言うのでしょうか?)を取り出して眺めていると、バッテリー上がりの解消はなんともめんどくさく、第一仕事の時間が迫りまくっていたために、あきらめて仕事に行った。あとで中学校依頼の友人のAくんにケータイでどーしたものかと訊ねてとりあえず明日はそれに対応することに。というか、行きたかった講座には仕事もすんなり終わらず、結局いけずじまい、講師のSさんに会いたかったのと、熱心に誘ってくださったHさんには申し訳ないことでした。すみません。

・・・と別に車つながりというわけではないのですが、子ども時代の名車と言えば、上の写真の消しゴムカー。それが復活・・・というより、それで遊ぶために必要だったボールペンが復活したのです。

 消しゴムカーで小学校時代にがっつり遊んだ!ってのは、今いくつくらいの方なんでしょうね。すくなくとも僕は小学校時代、これで遊びました。下の写真にあるように、まさにこのボールペンを使って。当時は確かボディの色が黒色でしたっけ。

 小学生の小さな机の上で、相手を少しでも早くその上から落とすだの、BB弾用に掘った穴を彫刻刀でさらに広げて、そこにタイヤ(野形をした部分)のどれかをはめれば勝ち!だの、いろいろと遊んでました。なにより、このボールペンの良いところは、そのバネの部分が強すぎることも弱すぎることもない絶妙感で、あとは20円のがちゃがちゃでより自分の好みの消しゴムカーを手に入れることが大切な"仕事"になるわけです。

 その絶妙なボールペン、三菱鉛筆のBOXYが大復活しています。しかもBOXY製品を買うと、写真の消しゴムカーがついてくるキャンペーンもあるということを(たまたま)文房具屋さんで発見してついつい購入。ただもう1ヶ月くらい前の話なので、今ではこのキャンペーンは終わってるかもしれないですが。

 このボールペン。ボールペンとしての使い具合なんてこれまで全く気にしたことなかったですが、改めて使ってみると・・・・うーん、フツウのボールペンだなぁという感想(苦笑)。いうまでもなく、毎日持ち歩いているLAMY(ラミー)のスイフトローラーボール(パラジュームコート)の方が断然使いやすいのは言うまでもありません(まぁ、値段が80分の1だしねぇ)。

 ちなみに、この遊びをしたことがあるのは今いくつくらいの人だろう・・・なんて上に書きましたが、この復刻に合わせてキャンペーンで付けられた言葉のなかに次のようなものがありました。「キミはBOXYを知ってるか?/お父さんはきっとBOXYを知っている」。そうですか、お父さんですか。懐かしいなぁと思った自分が少し恥ずかしくもあり、その懐かしさがうれしくもあるという複雑な気分で、今持っている本物の車が動かない分、消しゴムカーをパチッと飛ばしてみたくなるのです。

三菱鉛筆「BOXY」のウェブサイト