開発教育に取り組む。いや、体育館でじゃなくて。

 昨日、今日と合宿講座をしてきました。この講座、今年で4回目なんですが例年に負けず劣らずのやる気に溢れた参加者の皆さんに恵まれて非常に有益な時間が過ごせました。講師/ファシリテーターのお二人、参加者の皆さん、そしてスタッフの皆さん、ありがとうございました! 山の中腹にある青少年向けの市の研修所は思っていた以上に、生活しやすかった。ただかっきり!きっちりな「定刻主義」的なところはNGOっぽくなかったかもしれないなぁ(笑)。

 今年は企画・プログラム作成からこの講座に関わっていて、中身のガッツリ責任者だったのですが、これまで経験してきた「ファシリテーター養成講座」というのがどうも「スキル」にばかりとらわれすぎていて、「開発教育」だとか「ファシリテーター」だとか「参加型・体験型学習」だとかというものが、だいたいどういうことなのか?ということがすっかり抜け落ちているような気がしていました。もともと「開発教育」が専門ではないことが(もちろん周りにはそれを専門に、そして積極的に取り組んでおられる方がいて、しっかりフォローしてくださるからですが)いい方向に出ればと思っての講座でしたが、参加者の方の声を聞く限り、なんとか満足頂けたようで、嬉しい限りでした。何より講師・ファシリテーターの先生の助けがあってこそ!なのはいうまでもなく、関西で第1線で活躍されている方々が単に開発教育に取り組むのではなく、現場を持ち、交流をするなかで、それを実際に「伝える」ために何が必要か?ということに取り組んでおられることが何よりも良かったのだと思います。

 もちろん反省点はたくさんあります。それをどう活かしていくか?はしっかりと反省して、批判を批判として受け止めてやっていきたいですね。一緒にやっている人のなかに講座の中身に全然関わっていなかったにもかかわらず講座中に参加者の人がいる前でこそこそと人を選びながら「あれでいいの?」なんて言い続けるひともいましたけど、そんなことスタッフルームで面と向かって、なにより打ち合わせのまさにその時に言ってくれればいいのにな、とは思いつつ、まぁこの分野に専門的に取り組む人には「王道」ではないように見えたのでしょう。ある意味、ねらい通りではあるのですが(苦笑)。

 帰りに講師の方と話しながら、いわゆる行政、とりわけJICAなど援助機関の人たちとの考え方の違いについて改めて考えるところがありました。別にそれを単に批判するというのではなく、前向きによりよくしていく方法というのを探していきたい。そのためには、NGO、そして何より市民として(「開発教育の専門家」ではなく)、多くの方々に知ってもらい、考え学んでもらい、実行してもらうための方法を考えたいと思うのです。…とここまで書いて、そうか、僕が不満なのは「実行する」という所が多くの開発教育のなかで欠落しているからなんだなと思うのですが、少なくとも今日の講師・ファシリテーターの方々はしっかりと現場や私たち一人一人だけではなく、鳥瞰的に、大きな視野を持って、構造的なところから考え、行動する方法を持って伝えてくださったことを改めて感じつつ、感謝するのでした。

 そうそう、体育館で久しぶりに「運動」をしました。15分ほどバスケをしただけで息切れするというのは、どうなんだろうと反省しきりなのでした(苦笑)。さて、これからいよいよ本格的にカンボジアのための準備を進めます!